集中力を身に付ける方法!
今回は集中力について紹介します。
集中力を増加させる方法
①環境がもたらす効果
色彩心理学では水色には集中力を向上させ、時間が短く感じる効果があります。
ペンを青色にしたり青色が含まれる筆記用具や道具を使うことで集中力が向上します。
環境がもたらす効果は他にもあり、とある実験では散らかった部屋では集中力が乱れたり、スマホを視界に置くことによって集中力が低下することがわかっています。机周りが物で散乱しないように注意しましょう。
もし置く場所がない場合は「とりあえずボックス」を用意しましょう。とりあえずボックスは100均などに売っているカゴにとりあえず物を入れておいて机をキレイにする方法です。
②運動は集中力、記憶にとても影響する。
ジョージア大学の研究では20分の軽い運動をした後は3~4時間認知能力、集中力、思考力が高まりまることがわかっています。
運動することによって脳の海馬と呼ばれる長期記憶に関する部位に脳由来神経栄養因子(BDNF)が増加します。BDNFはニューロンと呼ばれる情報伝達を行う細胞で、ニューロンを新生するのに関わっています。勉強はニューロン同士の結びつきを強くすることで記憶として定着するため、ニューロンを増やすことは記憶力の向上にも効果があります。特に有酸素運動を行うことでBDNFが増加しやすいです。
③匂いで集中力UP
匂いには集中力を高める効果があることがわかっています。
1.ローズマリー
脳への血流量を増やし、意志力が回復します。
2.ペパーミント
集中力、敏捷性を高めます。
3.シナモン
認識機能と記憶力を向上させます。
上記の3つはエッセンシャルオイルとして売っています。部屋や職場に置いておくことで効果が得られますので試してみてください。
④姿勢をよくする
姿勢をよくすると前頭葉が活性化します。姿勢を整えることによって呼吸に関する筋肉が正常に働くことで脳に酸素が多く行き渡るため、集中力も向上します。
姿勢をよくすることで意志力が向上することもわかっており、悪い姿勢は肩こり、腰痛の原因となりますので注意が必要です。
他には立っているときは座っているときよりも認知能力、集中力、判断力が上昇します。長時間座ることは死亡リスクを高めることは多くの研究で証明されており、立つことを定期的に行うことは死亡リスクを下げる以外にも集中力を向上させる面からしても効果的です。
⑤水を小まめに飲むように
イーストンロンドン大学ウェストミンスター大学の実験では知的作業前に0,5Lの水を飲んだグループと飲まなかったグループでは、水を飲んだグループの方が14%も反応時間が早くなります。
マルチタスクは辞めるべき! ~マルチタスクによる弊害
マルチタスクを試みると情報処理能力を低下させるコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。
2009年スタンフォード大学で行われた実験では「マルチタスクを日常的に行う人は能力が高いのではないか?」と考え262人の学生を対象にマルチタスクを行う人能力検査を行った。しかし、マルチタスクを日々行っている人は、そうではない学生と比べ、すべての評価基準で成績低かった。
2010年スタンフォード大学で行われた2250人を対象に行った実験では仕事に熱中している人ほど幸福度が高く、集中力が乱れている人ほど幸福度が低かったことがわかっています。
集中力を効率的に使う方法
①ポモドーロ・テクニック
25分作業をして5分休憩するサイクルを繰り返す方法で、短い休憩から作業を再開することで脳内でドーパミンが分泌されて不安や迷いが減ります。
②朝のゴールデンタイム
起床後2時間は最も意思決定力が増し、作業に集中できる時間帯です。この時間帯は単純作業ではなく、計画やインプットのための時間として有効に使いましょう!
しかし、そのためには早起きをしなくてはいけません。今回は「睡眠」についての紹介はしませんが、正しい生活リズムを整えることは集中力を有効に使うために重要です。
他にも集中力や意志力を効率的に使う方法があります。詳しくはこちらの記事で紹介しているので参考にしてください。